代表コラム
第13回 再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース
13回目のタスクフォースが開催されました。
住宅部門の最終回と思っていましたが、国交省、経産省、環境省のどこが最終責任を負うのかという河野大臣からの要請に対して、委員からは納得できる回答がないために8月も開催されることになりました。
住宅建築物における省エネ性能に関して、太陽光発電設備を義務化できるかが焦点でしたが、ご納得のできる回答が出そろうような会議にはなりませんでした。
ZEHの義務化もしかりです。
重要なことは、いよいよ近い未来にZEHは義務化される議論がなされていることです。
にもかかわらず、中小ビルダーにおいては法律の合間を縫うように違う視点から家づくりが未だになされているというという悲しい事実です。
BEIを0.8以下にするという緩い断熱性能ではなく●●年にZEHを義務化すると言えないのでしょうか。
省エネ性能と言うむつかしい言葉をもっとわかりやすい言葉に置き換えるなら、24時間エアコンをつけっぱなしで毎月300kWh以下の自家消費電力で暮らせる省エネ性能の高い家を提案しなさい。その300kWhは電力会社から購入する電気ではなく、家で発電して家で自家消費できる家しか造ってはいけない。というような具体的な指針の方が分かりやすいと思います。
冬場など積雪地では購入する電気は、CO2を発生する化石燃料ではなく省エネ100%電力を使いなさい。
唯一東京大学の前教授のお話は説得力も高く、未来に警笛を鳴らしているにもかかわらず省庁との理解度、認識の差が河野大臣の逆鱗に触れ、今後に期待したいところです。